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解説

 

スポーツ解説者といえば、誰が一番に思い浮かぶだろうか。

 

 

 


やはり有名どころ、、、というか、インパクトでいうと増田明美さんだろうか。現在開催中のワールドカップバレーでいえば川合俊一さん、MGCや世界陸上でよく見たのは高橋尚子さん、もはや解説者ではなくキャスターになっているけれども松岡修造さんなどが有名どころだろう。

 

 

 


私が好きなサッカーで、多くの人を魅了した解説といえば、セルジオ越後さんと松木安太郎さんのダブル解説だと思う。

 

実況のアナウンサーを置いてきぼりにして始まる二人の応援、言い争いからの大人というか子供の喧嘩、そして勝利した時の二人の一体感。おじさん二人が特等席でサッカーを観戦している状態としかいえない(そして解説の仕事を実況のアナウンサーがするという役割分担)。数十年前の若かった私は、この二人は、解説をする気がないのだろうと思っていた。

 

ところが、3?4年前から松木さんの解説が変わってきた。戦術面の説明をし、選手の特徴を挙げ、ディフェンスラインやスペース、システムについても語るようになった。そして実況のアナウンサーはほぼ実況に専念し、アナウンサーと松木さんの会話がかみ合うようになっている。

 

もしや、松木さんは、(サッカーの伝道師と呼ばれるセルジオ越後さんと共に)数十年前は、あえて解説者としての能力を隠し、誰にでも伝わる直感的なコメントを多用して日本人のサッカー観戦に対するハードルを下げ、昨今、詳しく語るサッカーファンが増えたことを受け、そのニーズに応えるべく存分に解説をすることにしたのではないか。だとしたら、この人は本当に日本サッカー界のことをよく考えている凄い人に違いない。

 

1サッカーファンに過ぎない私が妄想で松木安太郎物語を作ってしまったが、解説者に着目してスポーツを楽しむのも悪くない、と思っている。

 

 

 


そういえば、私は女子サッカーも十数年前からテレビ観戦しており(あれ、、、数十年前か?)、こちらの解説にはブレがない。通常は元日本代表選手が解説者となり、人も入れ替わっているのだが、どの試合でも現在の松木さんタイプの解説をそつなくこなし、時々自分たちが代表だったころの思い出話を挟み、ラスト5分で感情が出始める(不甲斐ない試合をしていれば声が低くなるし、いい試合をしていれば明るく、そしてときには感動のあまり泣き出してしまう解説者もいる)。正直にいうと、昔の松木さんを見習って、もう少しエンターテインメント寄りの解説をしても良いのではないかと思っているが、そういう不器用なところも好ましい。

 

 

 

(にわか解説者)

更新日2019.9.30


アンパンマンという世界


  初めて目にしたのは、アンパンマンのジュースの説明書きに「アンパンマンエイジのお子様のため」と書いてあったのを見た際だと思うが、この「アンパンマンエイジ」という言葉、すごい言葉だなと感心した。おそらく意味合い的には「アンパンマンのことを好きになるくらいの年頃」ということなのであろう(1.5歳から4歳だろうか・・・)が、「およそ子供であればアンパンマンが好きになる」ことを前提にしている、アンパンマン側(?)の強烈な自信を感じた(そういう意味ではないかもしれないが)。

 

 

 


  自分の小さなころの記憶だと、まだアンパンマンのアニメというものは存在していないかったので、絵本で読んだ記憶のみであり、また、内容的にもひもじい思いをしている子供に自分の顔を食べさせるという設定の印象が強い(ばいきんまんなんかは出てこなかったように思う)。アンパンマンに頼らずとも近くのコンビニで何でも買える時代にはこの設定はあまり共感を得なくなったのか、再び目にすることとなったときには、いつの間にかばいきんまんとの対決が中心に描かれる物語となっていた。

 

 

 


  いずれにしても、アンパンマン、子供にはずっと大人気である。10年以上前、甥っ子が小さかった時もアンパンマンが大好きだったし、この年代の子はみんなアンパンマンが好きになり、その後戦隊モノだとかプリキュアだとかに派生していくのだという話は聞いたことがあったが、わが娘も2歳半を過ぎ、どっぷりアンパンマンが大好きである。

 

  こうなると、一緒にアンパンマンの絵本やアニメを見る機会が多くなるので、必然的にアンパンマンの世界にだんだん詳しくなってくるのだが、アニメを見ていて一つ気になったのが、アンパンマンが何かを食べているシーンが一切出てこないことである。他のキャラクターが食卓を囲んで何かを食べているシーンは多く出てくるし、同じようなヒーローのしょくぱんまんやカレーパンマンが何かを食べるシーンは出てくるのだが、食卓を囲む輪の中にアンパンマンが入ることはなく、たいてい傍に立って「うふふ、よかったね」と笑っているのみである。

 

 

 


  いくらその設定の協調が控えめになったとはいえ、やはり食べてもらう側が食べちゃいけないってことなのかなぁ、あんこに他のものが混じったら味が変わってしまうとか、食品偽装問題などの社会問題にも配慮しているのだろうか・・・などと勝手に解釈していたが、アンパンマンの公式ホームぺージのQ&Aに、正面から答えが載っていた。

 

  頭の中にあんこが入っていて、それがエネルギーであるため必要がない、というのが答えで、要するに「必要がないから食べない」ということらしい。

 

 

 


  ところで、このQ&A、なかなかツッコミどころが多くて面白い。

 

 

 

 
 「アンパンマンは自分で顔の交換ができますか」、という質問に対して、回答が「どうなんでしょうか?」と聞き返しちゃったり、「あかちゃんまんは男の子ですか女の子ですか」、に対しては「あかちゃんまんはあかちゃんです」と強引に回答拒否したり、「おむすびまんの顔の中には具が入ってるか」という質問には、「何が入っているのでしょう?誰もわかりません」とミステリアス感を出す回答をしながら、「てんどんまんの天丼は、なにがのっているですか」という質問に対しては「えび天が2尾です」。こっちは言い切るんかい!と思わず突っ込みたくなる内容が盛りだくさんである。

 

 

 


  こういう設定が深いのか浅いのかがよくわからないところも、また一つの魅力なのだろうと、感心した次第である。

 

 

 


  ちなみに、うちの娘にアンパンマンの中で一番好きなのは誰かと聞くと、即答で「ジャムおじさん!」と回答する(最近は「ジャム!」と呼び捨てにすらする)。

 

  確かに、ただのパン屋にとどまらず、発明家であり武器開発まで手掛けている多角化経営者だし、アンパンマンの生命線を握っているキャラクター(アンパンマンはほぼ毎回顔がつぶれたり濡れたりしてピンチに陥るところをジャムおじさんに救ってもらっている)であって、ばいきんまんはアンパンマンを狙うのではなくジャムおじさんを狙った方が効率的では?と思えるほどの人ですからね。

 

  わが子ながらなかなか見る目があるなとこれまた感心しているところである。最近ジャムおじさんが声変わりしたことには気づいていなかったみたいだけど。
 

 

 

 

(ザンパンマン)

更新日2019.9.16


裁判外紛争解決手続(主にスポーツ仲裁について)


1 裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律(以下,「ADR法」といいます。)

 

 

 

  ADR法(ADRとは,Alternative Dispute Resolutionの略で,裁判外紛争手続のことを指します。)は,2004年に成立した法律で,厳格な手続で国民にとって使いやすいとは必ずしもいえない裁判手続のほかに,より簡易・迅速かつ安価に紛争を解決する手段を提供することにより,国民がより身近に司法制度を利用できるようにすることを目的として制定されました。

 

 

  同法に基づく認証紛争解決機関としては,2007年に法務大臣により認証された公益財団法人日本スポーツ仲裁機構(略称「JSAA」。なお,当時は法人格のない団体でした。)が最初で,以後,日本弁護士連合会交通事故相談センターや,全国銀行協会など,多くの団体が認証を受けています。

 

 

  本稿では,認証第1号のJSAAを例に,裁判外紛争解決手続の実際をご紹介いたします。

 

 

 

 

 

2 JSAAにおける紛争解決手続について

 

 

 

  JSAAにおいては,大きく分けて仲裁手続と,調停手続が用意されていますが,ここでは仲裁手続について説明します。

 

 

  仲裁手続とは,スポーツ団体等が競技者等に対して行った決定に不服がある競技者が申し立てたり(スポーツ仲裁),ドーピングに関して日本アンチ・ドーピング機構等が行った決定に不服がある競技者等が申し立てたり(ドーピング仲裁)するものです。申立費用は54,000円です。

 

 

  上記の申立てがあった場合,JSAAは,各当事者が仲裁人の候補者リストに掲載された者から仲裁人を選定し,さらにその2名が1名(仲裁人長)を選定し,「仲裁パネル」が構成されます。なお,競技会が目前に迫っているなど,緊急を要する事情がある場合に選択される「緊急仲裁」の場合は,仲裁人1名のみで審理が行われるのが原則です。

 

 

  仲裁手続には,双方当事者が仲裁手続の利用について合意すること(仲裁合意)が必要ですが,多くの競技団体がその規約等で「自動応諾条項」を定めており,その場合は,適法な申立てがあった場合には,自動的に仲裁合意をしたものとみなされます。

 

 

  その後,当事者間で主張を記載した書面や証拠のやり取りが数回行われた後,仲裁パネルの前で主張を述べたり,証人尋問を行ったりする「審問」が原則として1回だけ開催されます。審問が終わると,3週間以内に仲裁パネルから仲裁判断が示されます。

 

 

  この仲裁判断は最終的なものであり,不服申立てを行うことはできません。仲裁判断については,競技者等の氏名を匿名とした上でJSAAのホームページ(http://www.jsaa.jp/)で公開されていますので,ご興味のある方はご覧いただければと思います。

 

 

  スポーツ仲裁やドーピング仲裁においても,ほとんどの案件は双方に弁護士の代理人が就任しています。しかし,競技者側で,代理人を選任する必要があり,かつ経済的にそれが困難な事情があるときには,「手続費用支援要請」を行うことができ,1件につき最大30万円(税別)の支援が受けられることになっています。また,上記の申立費用については,仲裁判断の内容により,双方当事者の負担割合が決められます。

 

 

 

 

 

3 JSAAの手続の特色について

 

 

 

  JSAAの手続の特色は,ひと言でいうと,第1項で述べたADR一般の特色ともいえますが,簡易・迅速で安価であることです。訴訟手続では,紙ベースで訴状を提出し,費用は収入印紙を訴状に貼付して納付します。それに対し,スポーツ仲裁においては,申立費用は銀行振込みで,書類の提出も全てEメールによる送付で進められます(案件ごとにメーリングリストが作成されます。)。また,54,000円の申立費用は必ずしも低廉とはいえませんが,上記の代理人選任費用の支援制度もあり,全体としては競技者等にとって経済的に非常に使いやすいものとなっています。

 

 

  また,訴訟手続では,1ヶ月に1度ほど開催される訴訟期日に原則として双方が出頭した上で,書面の陳述等を行うことになりますが,スポーツ仲裁においては上記のとおり書面等のやり取りはEメールで完結し,審問は原則として1回のみとなっています。

 

 

  以上の結果,訴訟手続に比べ,大幅に利用しやすく,かつ,迅速に結論が得られるようになっています。

 

 

 

 

 

4 前号の小野総合通信の巻頭言において,「裁判手続のIT化」について書かせていただきましたが,より利用しやすい司法手続のためには,裁判手続の改革と並んで,ADRについても,様々な制度が拡充されていくことが望まれます。

 

 

 

(パートナー 弁護士 湯 尻 淳 也)

更新日2019.9.16


 


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