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◎日々の癒し

 

最近寝る前の10分程度ユーチューブを見るのが日課になっている。

 

以前は全くと言って良いほど見ることはなかったのだが,チャーハンか何かを作る動画を見たのをきっかけに徐々に見るようになり,今では毎夜お気に入りの動画を視聴している。

 

 

 


最もよく見る動画は,猫と犬(柴犬限定)の動画である。

 

私は猫を飼ったことがないので,猫が甘えるときに出すという「ゴロゴロ」という声(音?)を聞いたことがなかったのだが,ユーチューブの動画を見て初めてその様子を確認することができた(「ゴロゴロ」というより「グーグー」ではないかと思ったが)。猫と犬の動画のコメント欄は優しい言葉で溢れており,動画を視聴した後にコメント欄を確認すると二度癒しを得られる。

 

 

 


最近はまっているのが,中年の男性がひたすら一人で飲み歩く動画である。その男性は,CMに出てくるどの俳優よりも圧倒的に美味しそうにビールを飲むので,一時期控えていたビールを最近は相当な頻度で飲むようになってしまった。

 

 

 


トップユーチューバーはとてつもない収入を得られるようであり,今やユーチューバーは小学生が憧れる職業にもランクインするほどだが,先日私の妹が実は隠れ(?)ユーチューバーであることが判明した。

 

動画を見せてもらったところ,顔を出さずに自宅でただ料理を食べるといったものであり,需要があるのか甚だ疑問であったが,妹によると,少数だがファンが付き始めているとのことであった。

 

ただ,残念ながら,コメント欄は犬猫の動画のように優しい言葉で溢れているわけではなく,中には動画を嘲笑するようなコメントもあり,ムカつくとのことであった(私は「この動画だとそういうコメントも来るだろうな」と思ったが)。

 

 

 


妹がトップユーチューバーになるにはまだ時間がかかりそうだが,妹がトップユーチューバーになった暁には,ヒカキンとセイキンのように兄弟デビューする道も開けてくると思うので,今後も温かく見守っていきたい。

 

 

(IT)

更新日2019.5.16
 

 


スリランカ


  世界的視野で見た場合、最近起こった最も重大な事件といえば、4月21日のスリランカでの連続爆弾テロであろう。

 

 

 


  爆弾の被害にあったコロンボの三つのホテルのうちの一つであるシナモン・グランドには泊まったことがあるが、とてもよかった印象しかない。確か、クラブラウンジでは、ヴーヴ・クリコが一日中飲み放題であったと記憶している(他所のホテルではクラブラウンジに置いてあるのがシャンパーニュではなく、ただのスパークリングワインであるところが多い)。

 

  欧米系のホテルチェーンではなく地元資本の高級ホテルで、地元の上流階級や富裕層が結婚披露宴や宴会等で好んで利用する、日本でいうと帝国ホテルのような存在であると思われた。それだけに、数あるホテルの中でここが狙われるとは意外であるとともに、残念でならない。

 

 

 


  周知のとおり、スリランカでは、かつては少数民族のタミル人の武装勢力『タミル・イーラム解放のトラ』と政府軍との内戦が続いていたが、2009年に内戦が終結してからはテロの類もほとんど発生しておらず、ずっと治安はよかった。

 

  食事はうまいし、いたるところで野生動物(野生でない動物も)の姿を見ることができる。自然公園のサファリでは、子供の象が母象にピッタリ寄り添って歩く姿を10メートルほどの距離で観察することなどいとも簡単である。前回泊まったリゾートホテルでは、部屋から見えるホテルの庭の木に野生のクジャクがやってきて止まっていた。

 

 

 


  人々はおだやかで親切であり、おしなべて聡明である。

 

  快適で美しいホテルが多く、そのうえ料金が安い。東南アジアやモルディブ、フィジー等と比べて同レベルのホテルが半額くらいの感じである(だいたい、他国のホテルの方が高くなりすぎたのだが)。

 

 

 


  つまり、スリランカはとてもよいところである。

 

  だから、前回旅行した時も、残ったルピーを無理に使い切らずに、持って帰ってきた。

 

 

 


  報道によれば、今回のテロの実行犯の中には、富裕層出身の欧米式教育による高学歴者が複数いるとのことである。一般的には、テロの実行犯は、貧困層出身の低学歴で職もなく生活に困った者が社会に対する反感を強めているところへ、過激派組織に扇動・勧誘されてことに及ぶというイメージがあるが、今回の実行犯には当てはまらない。もちろん、そのことは、今回の事件が初めてであるわけではなく、同様の例は我が国でもあったことではある。ましてや、実行犯がイスラム教徒だからというようなたぐいのものではない。

 

  つまり、日本に住む者にとって今回の事件はまったく他人事ではないということである。それなのに、4月から5月にかけてのこの国の有り様はいったいどうしたことかと思う。

 

 

 


  さて、目下の悩みは今年9月に予定しているスリランカの旅行をどうするかである。飛行機は、せこせこと貯めたマイルでもらった特典航空券で、苦労して1年前にキャセイパシフィックの予約を入れてある。ホテルも、先日(当然ながらテロの前に)料金の一部を前払いしたばかりである。

 

  このような時だからこそ行って、現地の真の姿を自分の目で見てくるべきであるというのが正論(せいろん)であろうが。

 


BOBCAT

更新日2019.5.15


司法修習生採用面接での設例


1.設例

 

 

 

  当事務所では、例年、司法修習生の採用面接の際に、設問を提示してこれに対する法的見解を答えてもらっている。昨年の設例は次のようなものであった。

 

 

(1) A女(年齢90歳)はY銀行に4億円の普通預金を有していた。

 

 

(2) 某日、Y銀行にAの長女を名乗るZから電話があり、Aの預金全額を払い戻したいがA本人は高齢かつ病気で外出できないので、自宅まで来てもらいたい、ただし、自宅は取り壊して建替え中であるので、仮住まいをしている自宅近くのアパートに来てもらいたいとの依頼があった。

 

 

(3) よって、翌日、Y銀行の担当者2名が指定されたアパートを訪問することになった。途中Aの届出住所の前を通ったが、確かに建物は取り壊されていた。アパートには、Zのほかに、Aの年齢と相応の年恰好の女性がベッドに寝ており、名前を尋ねるとAであると名乗った。

 

 

(4) Zは、母親Aの預金全額を払い戻してZの預金口座に入金してほしいと言い、Aも、そのとおりにしてほしいと言った。払戻請求書の署名は、Aの指示によってZがその場で代筆し、Aの指示でZが真正な届出印を押した。提出された預金通帳も本物であった。

 

 

(5) よって、Y銀行の担当者はY銀行に戻り、Aの預金4億円全額を払い戻してZの預金口座に全額を入金する処理を行った。

 

 

(6) ところが、実際には、Aは本件払戻しの3日前に死亡していた。Aの法定相続人は、長女Zと長男Xの2人である。

 

 

(7) 長男Xは、Y銀行を被告として訴訟を提起し、本件払戻しは無権利者であるAの偽者に対して行われたものであり無効であると主張して、本件預金債権の2分の1を自分が相続したとして2億円の支払いを請求した。

 

 

(8) ZがY銀行に補助参加し、Aは遺産のすべてをZに相続させる旨の公正証書遺言を作成していたから、Xは本件預金債権の2分の1を相続していないと主張した。

 

 

(9) Aの偽者に対し払戻しを行ったY銀行は、本件払戻しが有効であることをXに対して主張できるであろうか。

 

  ちなみに、映画にでも出てきそうな話であるが、この設例は実際にあった事案(東京高裁平成27年12月17日判決・金融法務事情2042号65頁)を少しだけ修正したものである。

 

 

 

 

 

2 修習生の回答

 

 

 

  さて、皆さんならば、まずどのような主張を考えるであろうか。修習生たちは、全員が、最初に、Y銀行は債権の準占有者に対する弁済の主張ができるのではないかと答えた。民法478条によれば、債権の準占有者に対する弁済は、弁済者が善意かつ無過失である場合には有効である。債権の準占有者とは債権者ではないが債権者らしい外観を有する者をいい、本件でのAの偽者はこれにあたるといえる。また、Y銀行が善意であることは明らかである。ならば、Y銀行が無過失であるならば、Aの偽者に対する払戻しも有効となる。よって、債権の準占有者に対する弁済の成否を検討すること自体は正解である。

 

 

 

 

 

3 さて

 

 

 

  しかし、よく考えてみると、Aは遺産のすべてをZに相続させる旨の公正証書遺言を作成していたのだから、Y銀行は知らなかったが、Aの死亡によって法律的にはAの預金債権はZが単独で取得している。Aの偽者は、本件払戻し時点での唯一の預金債権者であるZの依頼ないし指示を受けていたことが明らかであり、Aの偽者が払戻しを受けることをZは了解しているから、Aの偽者は正当な受領権者である。つまり、債権の準占有者に対する弁済の成否を論じるまでもなく、本件払戻しはそもそも正当な受領権者に対する弁済として有効である。

 

 

 

 

 

4 実は

 

 

 

  本件にはひとつ落とし穴がある。設例の元となったのは最高裁平成28年12月19日大法廷決定が出る前の事案であった。大法廷決定前の判例法理では、預金債権は預金者の死亡によって法律上当然に相続分に応じて分割され、各共同相続人は単独で自己の相続分の払戻請求が可能であった。

 

  しかし、大法廷決定によって、預金債権は預金者の死亡によっても分割されず、各共同相続人は自己の相続分の単独での払戻請求はできないものと判例変更された。つまり、大法廷決定の判例法理の下では、相続預金について自己の相続分の払戻しを求めるXの請求はそもそも認められず、設問自体が成り立たないのである。この点を指摘する修習生は、残念ながら一人もいなかった。

 

 

代表社員 弁護士 近 藤   基

更新日2019.5.15


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