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春到来


寒い冬の季節が終わり(今年は暖冬でしたが)、だんだんと暖かくなってきました。

 

 

 

桜も開花宣言が出て、いつもなら心が浮き立つ季節。

 

 

 

しかし、今年は、新型コロナウイルスの感染拡大で、春の楽しい感じは皆無で、世の中、色々と自粛ムードです。

 

 

 

いつ収束するのか分からない、終わりが見えないというのが厄介で、なかなか前向きな心持ちになれずにいます。

 

 

 

とはいえ、嘆いていてもどうにもならないので、粛々と目の前の仕事をしつつ、とにかく手洗いを徹底するくらいしかできることはないのですが、感染予防に努めるのみです。

 

 

 

今は、日本よりも欧米の感染拡大が大きなニュースとなっていて、海外に行くというのはリスクが高いと思いますが、近くにお花見に出かけるとか、国内で場所を選んで旅行に行くくらいのことは許されるでしょう。何でも自粛ムード、できるだけ外出してはならないというような空気は息苦しく感じてしまいます。。

 

 

 

適度に発散したり心を解放しながらコロナ対策と付き合っていくしかないのでしょう。

 

 

 

今後の見通しはよく分かりませんが、とにかく一日も早く収束することを願っています。
 

 

 

(手洗い励行)

更新日2020.3.20


BASED ON A TRUE STORY


鬼ヶ島から戻った桃太郎,やがて財宝を使い果たすや,再び鬼から金品を奪い贅沢三昧を続けていた。僅かに生き残った鬼たちは,桃太郎討伐を決意したが,同じ布陣で挑んだとて返り討ちとなることは必定。そこでこちらも助っ人を集めることとし,鬼王は七人の鬼を諸国に放った。一人目の鬼は,かつての宿敵一寸法師に助力を仰いだ。身の丈も胴回りも六十寸法師となった彼は太鼓腹を撫でながら「都の生活にも飽き飽きしていたところ,体脂肪の燃焼にもってこい」と快諾した。二人目の鬼は,花咲か爺さんのもとへ。我が子同然の白犬を亡くし悲しみに暮れる愛犬家は「犬を危険な目に合わせる輩,決して許すまじ」とした。三人目の鬼は,足柄山へと走る。夏冬を問わず腹掛け一枚,裸同然の金太郎は,鮮やかな武者装束をこれ見よがしに着こなす桃太郎を「軽佻浮薄」と罵るや,「身ぐるみ剥ぐ」と約束した。四人目の鬼は,制空権を確保すべく,恩返しの機織りに勤しむ鶴に援助を頼んだ。鶴は「華美でお下劣,貴族キドリのキジ,予ねてより快く思わなんだ」と一声。鬼は内心,孔雀と取り違えているのでは…と訝ったが,そこは触れなかった。五人目の鬼は,浦島太郎を訪ねた。玉手箱に僅かに煙が残っていることを聞き出すや「桃太郎から預かった玉手箱を無くしてしまった。弁償しないと酷い目に合う」と言葉巧みに同情を引き,浦島とともに箱を持ちかえった。六人目の鬼は,偶々月から帰省していたかぐや姫に「天賦の美貌で桃太郎を骨抜きに…」と懇願した。事情を聴いたかぐや,そこは竹を割ったような性格,おほほと笑い「ぞうさもないことどすぇ」。最後の鬼は,異国に渡り,三匹の子豚に新・鬼ヶ島城の築造を頼んだ。子豚たちは鼻をピグピグさせながら「クマには負けない。ケンゴな城にする」と胸を叩き,大工道具一式とともに渡来した。こうして七人の鬼はそれぞれ一騎当千,泣く子も黙る歴戦の強者を同伴して勇躍鬼ヶ島に帰参したのである。

 

 


そのころ鬼王の息子,鬼王子は,桃太郎らが贅沢三昧・物見遊山の湯治旅に出かけた夜を狙い,おじいさんとおばあさんを拐した(後日,筆者が鬼王子から聞いたところでは「敵の兵糧(キビ団子)を断つは基本中の基本。敵は本能寺よろしく奇襲をかけた方がよかったのでは…とのお尋ねだが,鬼にも鬼なりの一分がござる」とのことであった。)。戻った桃太郎,置かれた果し状に目を通すや,濁流に流れる桃から自分を救ってくれた恩ある2人を奪還すべく,犬猿雉に再度の供を下知したが,こちらの三匹,おじいさんおばあさんには恩義なく,宝物も足りており,なにより桃太郎のご主人ヅラに辟易しかけていたことから,犬は「太郎様。いままで沢山の宝物を持って帰ったのだし,お二人にはもう十分に尽くしたのだから,放っておけばよいではありませんか」と言う始末。猿雉もそろそろ転職を考えていたようで,いまさら面倒なことは御免とばかりそっぽを向いている。桃太郎,そうするか…と思いかけたが,恩義を忘れて放蕩三昧となれば,勇猛果敢なヒーローとしての評判が地に落ちると思案して,残った鬼ら如き自分一人で何とかなると速断し,単身鬼ヶ島に出向くことに決めた。

 

 


かくして春まだ遠い某年2月3日,ソボソボと雨が落ち,ビウビウと風が鳴り,ウネウネと波が渦巻く未明の海を,小舟に乗った桃太郎,一人鬼ヶ島に。これを迎え撃つは鬼王,鬼王子を筆頭に,一寸法師,花咲か爺さん,金太郎,鶴,かぐや姫,浦島太郎,三匹の子豚という選りすぐりの猛者ども。

 

 


鬼ヶ島の海岸に,ザックと降り立った桃太郎,「やあやあ,我こそは…」と名乗りを上げてふと見るや,鬼の中にちらりちらりと知った顔があることに気がついて,驚き桃の木桃太郎。鬼の側でも混乱が。花咲か爺さんは「肝心の犬が居ぬ」と悲しげに喚き,鶴も「トリキゾクが見当たらない」とワラワラ羽ばたく。かぐやも桃太郎を一瞥するや「こんな醜男,御免こうむる」とへそを曲げる。が,そこはさすがの金太郎,マサカリを構えると桃太郎に向って突進し,エイヤっと振り下ろしたところ,桃太郎も負けじと腰に構えた大太刀をビラリンと抜くや,金太郎の一撃をはっしと受けとめる。「ゴーン」と両刀のぶつかるすさまじい音。火花が四方八方に飛び散り,あたりの鬼は「アチチ」と転げ回る。桃太郎と金太郎,ジャラン,ジャランと斬り合うが,山中で鍛えに鍛えた金太郎,美食三昧でユルユルの桃太郎なぞ物の数ではなく,裏切ることのない筋肉でじりじりと追いつめる。とうとう尻餅をついた桃太郎,ニンマと笑った金太郎,「どすこい」とばかりに泥だらけの足で桃太郎の顔面を…哀れ桃太郎の顔もエビせんべいかと思ったその刹那,天空から弾丸のように急降下してきた黒い塊が金太郎の顔面にぶつかり,金太郎,思わず「いててててっ」とのけ反る。何ぞやと見るに雉が金太郎の眉間を突いたのである。するといずこからともなく現れた猿が玉手箱を奪うや,「ウッきっ」と鬼どもに投げつければ,周囲の鬼が瞬く間に白髪鬼に。さらには犬がガルガル吠えて六十寸法師のでっぷりとした尻に噛みつき,法師思わず「ぴえん」。花咲か爺さん「おおっ,元気でおったか」と犬に駆け寄るが,足がもつれてそのまま転倒。鶴はと見れば,雉を見てポカンとしてポツリ「あんな地味な鳥,別に…」。全くやる気をみせずクルリと輪を書いた。桃太郎,「持つべきものは忠臣よ」と涙ぐむ(後日,筆者が雉から聞いたところでは,残った財宝を入れた行李の錠前が生体認証であったため,桃太郎に死なれては困ると已む無く馳せ参じたということであった。)。ムックと立ち上がった桃太郎,金太郎に迫るや,大太刀をブウンと振り回したところ,金太郎,急にヘナヘナと坐りこんでしまった。見れば,脂汗タラリ,顔色は蒼白,苦しそうな息をしている。桃太郎「ややっ,これはどうしたことか」。かぐやがおでこに手を当てると「これは酷い熱。気候温暖な鬼ヶ島で奇っ怪な。何やら悪いものに憑りつかれたのでは」。敵味方に分かれているとはいえ,そこは昔話仲間,桃太郎,太刀を仕舞うと,金太郎を抱きかかえ「しっかりしろ」と声をかける。と,鬼どももバタバタと倒れ伏し,どうやら目に見えない「何か得体の知れないもの」がジワジワと迫りくる気配。鶴も苦みだして,雉が助ける始末。そのうち,犬,猿と倒れ,花咲か,浦島の両翁は危篤状態。こうなるともう戦いどころではない。桃太郎に勝利を収めても,この「得体の知れないもの」に憑りつかれて死んでしまっては元も子もない。桃太郎陣営とて同じこと。無事に戻らなければ残してきた財宝は国庫に帰属してしまうかもしれぬ。「早く城に」と鬼王が叫ぶと,鬼軍も桃太郎軍も区別なく,倒れた仲間を担ぎ上げ,子豚三匹が造った城へとせっせと運び込んだ。捕らわれていたおばあさんとおじいさんも出てきて彼らを介抱する。

 

 


城門を締め切り,昼夜を問わない看病の甲斐あって,何日かすると金太郎らは回復したが,今度は鬼王,桃太郎,かぐやが二次感染して虫の息。これを見た鬼王子,金太郎とともに犬,猿,鶴を従えて,「それ」の満ち満ちている山中に決死の覚悟で出立し,漸く持ち帰ったキビでおばあさんが団子をこしらえると,皆,快方に向かい,元通りの体となった。およそ生きとし生けるもの同士,我彼の命の尊さに軽重なし。桃太郎,ようやくこれに気がついて,これまでの暴挙を心から反省し,残る財宝は全て鬼に返し,鬼ヶ島再興に協力しようということになった。鬼王も謝罪を受け容れ,桃太郎とひしと抱き合う。するとあら不思議,城外に漂うていた邪気ともいうべき「それ」はいつしか消え去り,清々しい空気と暖かい春の陽に溢れているではないか。種族を超えてお互いを,認め気遣う心の繋がりが「それ」を追い払ったに相違なし。こうして鬼と桃太郎は両者滅亡の危機を乗り越えた。これを記念して毎年2月3日は,鬼が人間界に来て,好物の豆を食べきれないほどもらって帰る日となった。めでたし,めでたし。

 

 


命を脅かすような共通の敵に団結して立ち向かい,桃太郎と鬼は見事に仲直り。彼らに出来て人間同士にできないことはない。疫病退散,万国安寧。

 

 

(茶川龍之介)

更新日2020.3.16


「司法のIT化について」


  日本の司法は,他の先進諸国に比べてIT化が遅れていると言われていますが,ここに来てようやくIT化の実現に向けた取り組みが本格化しています。

 

 

 


  司法のIT化は,訴訟等の法的手続のオンライン化を実現し,また訴訟記録を電子化することによって,手間・時間・コストを削減すること(効率化・省エネ化)を目的としています。

 

  これらが実現すれば,例えば,裁判所に出頭することなく,Web会議で裁判期日を実施したり,訴状等の書面を郵送することなく,ネット上で提出したりすることが可能になります。

 

 

 


  一見IT化は良いことずくめであり,IT化が実現されれば効率性が飛躍的に高まるように思えますが,実は現在の制度にも利点はあります。

 

  例えば,現在,私は裁判期日のために半日かけて遠方の裁判所に出向くことがあります。期日での手続が5分程度で終わることもあり,そういうときは「来た意味なかったな・・・」と思って裁判所から帰るときの足取りも重くなるのですが,ときに相手方と対面だからこそできるやり取りをすることができ,それが事件の早期解決に結びつくことがあります。

 

 

 


  対面でのやり取り(ここでいう「対面でのやり取り」は,Web会議等での画面を通したやり取りを除きます。)のメリットとしては,まず相手方との最低限の信頼関係の構築に役立つことが挙げられます。人間は通常相手に面と向かって強い言葉を発することにためらいを感じますので,対面だと暴言などもなく落ち着いたやり取りをすることができる場合が多く,そのやり取りが最低限の信頼関係の構築に役立つことがあります(このような「ためらい」は,対面で強い言葉を発すると相手方からその場で物理的な反撃を受ける可能性があるという潜在意識が影響しているように思いますので,このような物理的反撃を受ける可能性がないWeb会議等では上記メリットは薄れるかもしれません。)。裁判所に出頭した場合,期日終了後,裁判所内で相手方と一対一で話をすることができることも大きいです(期日終了後のやり取りでは,期日での形式張ったやり取りでは見えなかった相手方の本音がわかることも多い。)。

 

  また,これは遠方からの出頭の場合に限定されますが,遠方から裁判所に出頭した場合,相手方に「遠方からわざわざ出頭してもらったのだから,きちんと話をしないと申し訳ない」という意識を持ってもらえることが多く,これがその後の円滑な話合いに影響することがあります。

 

 

 


  このようにざっと挙げただけでも対面でのやり取りには無視できないメリットがあり,この点は今後も留意されるべきであるように思います。

 

 

 


  訴訟記録の電子化については,これが実現すると,裁判所に紙ベースの記録を持参せず,パソコンのみを持参して裁判期日に臨む弁護士が増えるように思います。大きな事件になると,訴訟記録は膨大なものになりますので,持参するのがパソコンだけで済むと確かに便利ではあるのですが,パソコンと紙を比較した場合,確認の迅速性という点ではまだ紙に軍配が上がると思います(現時点でもパソコンのみを持参し,裁判期日の際にパソコン上で訴訟記録を確認する弁護士がまれにいますが,確認に手間取ることが多いです。)。そのため,訴訟記録の電子化が実現しても,私は当分紙ベースの記録を持って裁判期日に臨むことになると思います。

 

 

 


  司法のIT化が業務の効率化に役立つことは間違いないですし,良いものは積極的に取り入れていくべきと思いますが,IT化を進めた結果,紛争の早期解決,手続の円滑な進行等から遠ざかったのでは意味がありませんので,事件の性質に応じ,削るべき作業と削るべきではない作業を見極めた対応を心がけたいと思います。

 

 

(TI)

更新日2020.2.19

 


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