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改正民法 ‐瑕疵担保責任の改正‐

 

  民法改正については,これまでの小野総合通信でもいくつか取り上げられておりますが,今回は瑕疵担保責任を取り上げます。瑕疵担保責任については,特に効果の面において重要な改正がありますので,以下,現行法と照らし合わせながら概要をみていきます。

 

 

 

 

 

1.瑕疵担保責任という名称の廃止

 

 

 

  そもそも「瑕疵担保責任」とは,目的物に物的な不具合がある場合の売主の責任を表す用語として,現行法第570条の表題で用いられる法律用語でしたが,「瑕疵」という言葉がなじみの薄い文言であること,近年では環境的な欠陥も含まれると解されていることなどから,改正法ではこの文言が排除されました。改正法では,一般に「契約不適合責任」という名称で表されます。

 

 

 

 

 

2.要件

 

 

 

  契約不適合責任については,改正法第562条以下に規定があり,その要件は,目的物の「種類,品質又は数量に関して契約の内容に適合しない」ことです(改正法第562条第1項)。ただし,これは現行法にいう「隠れた瑕疵」(現行法第570条本文)という要件を大幅に変更するものではなく,むしろこれまでの判例法理などを踏まえ,実質的な判断基準を明確化したものといえます。

 

  なお,改正法には,現行法でいう「隠れた」(買主の善意・無過失を指すと解されております)の要件がありませんが,これは買主の主観を不問としたわけではなく,契約の内容に適合するかの判断にあたって,買主の認識も含めて総合的に検討するため,わざわざ設ける必要はないとされたためです。

 

 

 

 

 

3.効果

 

 

 

  次に,効果についてですが,現行法では,損害賠償請求と契約の解除のみが認めらますが(現行法第570条,第566条第1項。なお,解除については契約をした目的が達せられない場合に限ります),改正法では,目的物の修補,代替物の引渡し又は不足分の引渡しを求めることができるようになりました(追完請求権。改正法第562条第1項本文)。もっとも,売主は,買主に不相当な負担を求めるものでないときは,買主が請求した方法と異なる方法による履行の追完ができます(同条第1項ただし書。例えば,買主が修補を求めた場合に,代替物を引き渡すことができます)。

 

  他方,現行法にて認められていた損害賠償請求については,追完請求権に対する二次的なものとして,売買代金の減額請求権という形で認められます。すなわち,目的物が契約に適合しない場合,まずは買主から追完の催告を行い,相当な期間が経過してもなお追完されない場合に,はじめて代金減額請求権が認められます(改正法第563条第1項。ただし,そもそも追完が不能であるときや,売主が追完を拒絶する意思を明確にしたときなど,一定の場合には催告は不要です。同条第2項)。なお,減額にかかる金額の算定方法や算定時期については,今後の解釈に委ねられます。

 

  このように,改正法では,1)まずは目的物の修補や代替物の引渡し等を認め,2)これらの履行がされない場合にはじめて代金減額請求を認めることとされており,この点は現行法から大きく変更されたところです。このほか,買主が別途損害を被った場合には,債務不履行の一般準則に従い,別途,損害賠償請求や契約の解除をすることが認められます(改正法第415条,第541条など)。

 

 

 

 

 

4.期間制限

 

 

 

  責任追及の期間制限ですが,現行法では,瑕疵の存在を知った時から1年以内に「請求」をしなければならなかったところ(現行法第570条,第566条第3項),改正法では,目的物の不適合を知った時から1年以内にその旨を「通知」すればよいことになりました(改正法第566条)。「請求」も「通知」も,不具合の内容や請求金額を具体的に明示する必要はないと解されているものの,改正法は不具合を知らせるだけでよいこととされましたので,一応,買主の負担が軽減されたことになります。

 

  ただし,この期間制限内に通知をした場合でも,別途,改正法における消滅時効の一般原則(改正法第166条以下)が適用されますので,注意が必要です。

 

 

 

 

 

5.まとめ

 

 

 

  以上のとおり,瑕疵担保責任(改正法にいう契約不適合責任)は,今回の民法改正で大きく変更されており,不動産取引などに日常的に関与される方は,早めに内容を整理しておくことが有用です。当事務所では,改正に備えた社員向けの研修や講演等にも対応しておりますので,それらをご希望される方はお気軽にお問い合わせください。

 

 

(弁護士 63期 横 山 裕 一)

更新日2019.1.15

 


新年あけましておめでとうございます

 
  昨年中は大変にお世話になりました。

 

 

  皆様はどのようなお正月を迎えられましたでしょうか。
 

 

 

 

 

  絶え間ない技術革新は,私どもの生活に多くの利便性をもたらしています。端末を操作すれば大概のことができるようになり,ルーティンな単純労働は,AIが代わってくれ,「人間」は創造的な知的作業に集中できるのだそうです。しかし,生物としての人間にとって,無駄のない時間と空間は,本当に快適なものなのかと疑問に思うところです。効率を追い求める先は「人間らしさ」を喪失してしまうように思われます。そうした未来が目の前に広がりつつあることが,既に人の心を疲弊させているということはないでしょうか。

 

 

  新しい時代の幕開けを迎え,本年が明るい1年となることを望むばかりです。
 

 

 

 

 

  新年早々,来年のことを申し上げるのはいささか変ですが,オリンピック・パラリンピック同様,新民法の施行が来年に迫ります。この1年は,私どもにとっても追い込みの1年となりそうです。

 

 

  皆様を取り巻く様々な法的問題に関し,適切なアドバイスと最良の解決を実現するため,弁護士及び事務局全員が,気を引き締めて頑張っていきたいと思います。
 

 

 

 

 

  本年も当事務所をお引き立ていただきたく,何とぞ宜しくお願い申し上げます。
 

 

 

       平成31年元旦

 

 

 

弁護士法人小野総合法律事務所
弁護士一同・事務局一同


スカイダイビング

先日、ハワイ旅行に行き、そこでスカイダイビングをしてきました。

 

飛行機で上空に行き、そこから飛び降り、途中でパラシュートが開いて地上に降り立つというあれです。

 

 

 

 


「ハワイで保険付スカイダイビングがあるのは当社のみです」という触れ込みのショップのスカイダイビングを申し込み、日本を出発したのですが、スカイダイビングで保険が適用される場面というと、、、それって私生きてるの?という感じがしないでもないです。

 

まぁ、うちはとても安全にガイドをしていて事故がないから、保険会社も保険契約結んでくれるってことですよ!という宣伝を信用することにします。

 

 

 

 


さて、スカイダイビング当日。

 

天気にも恵まれ、一緒に飛んでくれるガイドのおじさんも陽気な感じです。

 

客が8人、それにガイドとカメラマンなどが一緒に飛行機に乗り、いざ上空へ。

 

私は飛行機の一番奥で待機。

 

私よりも前方に乗った人たちが次々にダイブ!

 

いよいよ私の番か、と身構えていると、私と夫だけを乗せて、飛行機は更なる上空へ。

 

他の参加者は10000フィートからのダイビングを申し込んでいて、私たち夫婦だけが14000フィートからのコースを申し込んでいたようです。

 

他の人が全員飛んでしまった後のこの上昇時間の長いこと!恐怖と寒さで時々体が震えてました。

 

そうこうするうちに、14000フィートに達したようで、いよいよ私も空からダイブ!

 

飛び降りる瞬間は、有無を言わせず、ガイドのタイミングで飛行機から飛び出します。

 

14000フィートは、約4200メートルですから、富士山よりも高いところから飛んでいます。

 

パラシュートが開くまでのフリーフォールの時間が1分くらいあるのですが、時速200キロくらいで空から落ちているらしいです。1分とは思えないくらい長く感じます。

 

空から落ちているというよりは、空を飛んでいるような感じでしょうか。スピードがあるので、鳥のように優雅な感じではないですが。

 

パラシュートが開くと、降下速度が一気に遅くなりますので、そこからは、ゆっくりと島の景色を眺める余裕があります。

 

しかし、ガイドは、良かれと思って(サービス精神で)、地上が近づいてくるとぐるぐる回ってジェットコースターのようなアクションを入れてきます。これが本当に気持ち悪い!乗り物酔いをする人は要注意です。

 

ゆったり景色を眺めながら気持ちよく地上に降りたかったなぁ。

 

 

 

 


まぁ、何はともあれ、貴重な経験でした。

 

何事も経験してみないとどんなものか分からないので、やってみて良かったとは思いますが、もう一度やりたいかと言われると、一度でいいかなという気がしています。

 

 


(スカイより断然スキューバ!)

更新日2018.12.15


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