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庭の開墾日記・・・ドクダミ駆除作戦

 

昨年の冬に空き家に引っ越した。

 

建物はそれなりに管理されていたものの,庭は荒れ放題であり,
枯れ草や倒れた木が積み重なって土がほとんど見えない状態であった。

 

どこから手を付けたらよいのか分からず,しばらくそのまま放置していたところ,
春になって庭一面ドクダミ畑になってしまった。
 

 

 

 

 

ドクダミといえばお茶が有名である。

 

素晴らしいデットックス効果があるということであり,私もニキビに悩んだ10代の頃は有り難がってせっせと茶葉を買ってきて飲んでいたっけなあ…。

 

しかし,びっしりと庭を占拠する奴らには,有り難さなどみじんも感じられない。
 

 

 

 

 

「この荒れ果てた庭を菜園にしょう!」と決意し,ドクダミの駆除作戦を実施することにした。

 

まず,作戦1。地上部を手で引きちぎってみた。

 

しかし,この作戦は見事に失敗に終わった。

 

4日後には目が新しい芽が生えてきて,10日後には元通りである。

 

奴らは地下茎によって繁殖するため,地上部を刈っても全くもって無駄ということらしい。
 

 

 

 

 

そこで,作戦2。庭全体を掘り返し,地下茎を手で取り除いた。

 

この作戦は成功したかに思えたが,2週間ほどすると新しい芽が生えてきてしまった。

 

なんと奴らは,ちぎれた根っこのかけらが数センチでも残っていると,そこから再生するらしいのだ。恐ろしい生命力!
 

 

 

 

 

これを踏まえて,作戦3。掘り返した土を振るいにかけて根っこのかけらを徹底的に取り除いた。そして,なんとか,野菜の苗を植えるところまで行き着くことができたのである。
 

 

 

 

 

3月から5月まで2か月以上に亘った奴らとの闘いは無事に幕を閉じたかのように思えたのであるが,作戦3の決行から1か月半が経ち,根絶したはずの奴らが畑の畝からピョコピョコと頭を出し始めた。おそらく,作戦3にも耐え抜いた根っこのかけら達だろう。野菜の苗が植わっていて掘り返されないのをいいことに,奴らは今,確実に勢力を拡大中である。
 

 

 

 

 

ああ,この戦いに終わりは訪れるのだろうか…。

 

(KT)

更新日2017.06.19


「孤独のグルメ」が好きです。


  特定のテレビ番組を毎週見るなど、ここ何十年もしたことがなかった私ですが、最近、テレビ東京で金曜日の深夜に放映しているドラマ「孤独のグルメ」を毎週欠かさず見ています。

 

 

 

 

 

  ご存知の方も多いかとは思いますが、「孤独のグルメ」は、個人で雑貨輸入業を営む主人公の井之頭五郎が、仕事で訪れた町で腹が空き、飲食店を探し、一人で食事をするという、毎回それだけが繰り返されるドラマです。

 

 

 

 

 

  これを見ていると、妻から必ず「これって、どこが面白いの?」と、本当に不思議そうな顔をしてきかれるのですが、オッサンがブツブツ独り言を言いながら、一人でメシを食う姿を見て何が面白いのか、私もよく分かりません。

 

 

 

 

 

  ただ、そのお一人様の様子がとても自由で楽しそうで、なおかつこれなら自分でもできるじゃんと思わせてくれる…そんな「面白い理由」を探すのも野暮なんだろうなあと思いつつ、脱力感満載のエンディングテーマ(「ゴロー、ゴロー、ゴロー、イ、ノ、カ、シ、ラ♪」と主人公の名前を歌うだけの曲)を聴きながら、私の1週間は終わるのでした。

 

 

 

次週は東京都文京区茗荷谷の冷やしタンタン麺と回鍋肉。

更新日2017.06.19

 

 

 


自動運転車による事故について

 

1.はじめに

 

 

 

 

  自動車の自動運転技術は,実用化に向けて日々開発が進んでいる状況であるところ,平成28年6月,一般社団法人日本損害保険協会は,自動運転車による事故の損害賠償責任に関する研究・検討内容を整理した「自動運転の法的課題について」と題する報告書(以下「本報告書」といいます。)を公表しました。

 

 

  本稿では,本報告書の概要を簡単に紹介しつつ,若干の私見を述べたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2.自動運転のレベル

 

 

 

 

  本報告書では,自動運転について,次のとおりに分類しております。

 

 ・ レベル1:加速・操舵・制御のいずれかの操作をシステムが行う。

 

 ・ レベル2:加速・操舵・制御のうち複数の操作を一度にシステムが行う(自動運転中であっても,運転責任はドライバーにある。)。

 

 ・ レベル3:加速・操舵・制御を全てシステムが行い,システムが要請したときのみドライバーが対応する(自動運転中の運転責任はシステムにあるが,ドライバーはいつでも運転に介入することができ,ドライバーが介入したときは手動運転に切り替わる。)。

 

   ・ レベル4:加速・操舵・制御を全てシステムが行い,ドライバーが全く関与しない(無人運転を含む。)。

 

 

 

 

 

 

3.自動運転と損害賠償責任の考え方

 

 

 

 

(1)日本の損害賠償制度では,損害の発生につき,加害者に故意・過失がある場合に限り加害者が損害賠償責任を負うとの過失責任主義を採りつつ(民法第709条),自動車の対人事故に関しては,自動車損害賠償保障法(以下「自賠法」といいます。)により,これを修正し,「自己のために自動車を運行の用に供する者」(以下「運行供用者」といいます。)は,厳格な3つの免責要件を全て立証しない限り,被害者の人身損害について,損害賠償責任を免れることができないものとされております(自賠法第3条の運行供用者責任)。

 

 

(2)本報告書では,現行法の上記内容を踏まえ,自動運転と損害賠償責任について,自動運転の各レベルごとに次のとおり整理しております。

 

ア  レベル2の場合,運転責任はドライバーにあるので,対人事故・対物事故ともに現行法の考え方を適用することに問題はないとしております。

 

イ  レベル3の場合,自動運転中の運転責任は,システムにあるものの,自動運転中であっても,ドライバーは,いつでも運転操作に介入できるため,自賠法上の運行供用者に該当し得るとして,レベル3の対人事故について,運行供用者責任を適用することに問題はないとしております。また,対物事故についても,現行法の過失責任主義を適用することに問題はないとしております。

 

ウ  レベル4の場合,ドライバーという概念が存在しなくなるため,自動車に関する法令等を抜本的に見直したうえで議論する必要があるとしました。

 

 

 

 

 

 

4.今後の課題

 

 

 

 

  本報告書では,自動運転車の事故に関する法的課題について,次のとおり整理しております。

 

 

(1)事故原因の分析について

 

  自動運転の普及により,システムの欠陥・故障を原因とする事故など,従来にはない類型の事故が発生することが懸念され,このような新しい類型の事故における責任の主体や過失割合を明確化するための分析体制を構築するための検討が必要であるとしております。

 

 

(2)製造物責任について

 

  自賠法によると,対人事故については,自動車に欠陥があったことが明らかとなった場合でも,運行供用者は,免責されず,被害者に対し,損害賠償責任を負うこととなっており,この点を課題として挙げております。

 

 

(3)サイバーリスクについて

 

  自動運転中にサイバー攻撃により事故が発生した場合の損害賠償責任が問題となるとしております。

 

 

(4)保有者・ドライバーの補償について

 

  自動運転中に保有者やドライバーが怪我をした場合に,現行法では,保有者やドライバーは,運行供用者責任に基づく損害賠償請求の請求権者に含まれないため,救済の範囲を改めて検討する必要があるとしております。

 

 

(5)過失割合の複雑化について

 

  事故当事者間の過失のほかに,システムの欠陥等が事故発生の原因となった場合,過失割合の決定が困難になるとしております。

 

 

 

 

 

 

5.私見

 

 

 

 

  本報告書では,レベル3について,対物事故であっても,過失責任主義を適用することに問題はないとしておりますが,例えば,システムの誤作動やハッキングにより,自動運転中の自動車が想定外の進行をし,対物事故を発生させたという事案では,ドライバーに過失があるとはいえず,現行法では,対物事故の被害者救済を十分に図ることができないことが危惧されます。

 

 

  また,本報告書では,レベル3について,対人事故の場合は,運行供用者責任を適用することができるとしておりますが,例えば,システムのハッキングにより,自動運転中の自動車が想定外の進行をし,当該ハッキングの影響により,ドライバーが自動運転から手動運転に切り替えることができず,対人事故を発生させたものであり,且つ,当該ハッキングは,当時の技術水準上防ぐことが不可能なものであったという事案の場合,ドライバーや所有者は,自賠法上の免責要件に該当し,運行供用者責任を負わないことから,人身事故の被害者救済を図ることができないようにも思われます。

 

 

  このように個別具体的な事例を検討すると,本報告書の考え方を貫徹することができるか疑問の余地が生ずる事案もあり,特に,自動運転の対物事故の場合,被害者が加害者の故意・過失を主張立証しなければならないため,被害者救済を十分に図ることができないケースが生じることが懸念されます。自動運転車の交通事故に関する損害賠償請求については,本報告書で検討された課題に対処しつつ,引き続き議論を深化させる必要があると考えております。

 

 

(弁護士 60期 小 池 孝 史)

更新日2017.06.16


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