小野総合法律事務所では、質の高い法的サービスを、いつでも迅速に、またリーズナブルな価格で提供しております

小野総合法律事務所

個人情報保護法の概説

 

1 「個人情報」とは何か

 

 

 

 

(1) 個人情報の保護に関する法律(以下「個人情報保護法」又は「法」)を理解するに当たっては、まず「個人情報」の定義を理解することが出発点となります(以下「個人情報」という場合には、同法が定義する個人情報を指します。)。個人情報の定義は、法2条1項が定めていますが、ここで重要なのは、個人情報に当たるか否かは、当該情報が(生存する)特定の個人を識別できるか否かによって判断され、かつ、特定個人の識別可能性の有無は、当該情報のみによって判断されるわけではなく、容易に照合できる他の情報と照合することで特定の個人を識別できるか否かによっても判断されるという点です。例えば、メールアドレスは、メールアドレスそれ自体で特定の個人を識別できることはほとんどないため、通常個人情報には当たりません(法2条2項の「個人識別符号」にも当たりません。)。しかし、当該メールアドレスそれ自体では特定の個人を識別できない場合であっても、当該メールアドレス情報を保有する者が、容易に照合できる当該メールアドレス「以外」の情報と当該メールアドレスを照合することによって、当該メールアドレスに係る特定の個人を識別できる場合には、当該メールアドレスは、個人情報に当たることになります。

 

 

 

 

(2) 特定の個人情報を電子計算機(コンピュータ)を用いて検索することができるように体系的に構成したもの等は「個人情報データベース等」(法2条4項)とされ、「個人情報データベース等」を事業(非営利事業を含みます。)の用に供している者は、取り扱っている個人情報の数にかかわらず、また法人か個人かにかかわらず、「個人情報取扱事業者」(同条5項)とされます。「個人情報データベース等」を構成する個人情報は、「個人データ」(同条6項)とされます。

 

 

 

 

 

 

2 個人情報保護法が適用される主要場面

 

 

 

 

(1) 個人情報の「取得」

 

 

 ア 個人情報取扱事業者は、偽りその他不正の手段により個人情報を取得することはできません(法17条1項)。「偽りその他の手段」の具体例としては、本来の利用目的を伏せて虚偽の利用目的を告げて個人情報を取得する場合や、秘密録音や隠し撮りによって個人情報を取得する場合等が挙げられます。

 

 イ 個人情報取扱事業者は、個人情報を取得した場合、あらかじめその利用目的を公表している場合を除き、速やかにその利用目的を本人に通知し又は公表する必要があります(法18条1項。例外については同条4項が規定)。なお、個人情報取扱事業者は、本人から直接書面に記載された当該本人の個人情報を取得する場合は、あらかじめ、本人に対して個人情報の利用目的を明示する必要があります(同条2項)。

 

 ウ 個人情報を取得する場合、当該個人情報の取得について本人の同意を得ることまでは求められていません。ただし、要配慮個人情報(人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪歴等の法2条3項が掲げる情報)の取得については、一定の例外を除き、あらかじめ本人の同意を得る必要があるため(法17条2項)、注意が必要です。

 

 

 

(2) 個人情報の「利用・管理」

 

 

 ア 個人情報取扱事業者は、一定の例外(法16条3項)を除き、あらかじめ本人の同意を得ずに、法15条1項に基づき特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱うことが禁止されています(法16条1項)。

 

 イ 個人情報取扱事業者は、その取り扱う個人データの漏洩、滅失又は毀損を防止するため、必要かつ適切な安全管理措置を講じるとともに(法20条)、個人データを従業者及び委託をした者に取り扱わせる場合には、データの安全管理のためにそれらの者に対する必要かつ適切な監督を行う必要があります(法21条、22条)。なお、個人情報保護委員会が作成した「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」8(別添)には、上記安全管理措置等の具体的内容が示されています。

 

 

 

 

(3) 個人情報の「第三者提供」

 

 

  個人データについて第三者提供を行う場合、一定の例外(法23条1項、5項)を除き、あらかじめ本人の同意を得る必要があります(法23条1項)。

 

  ただし、法が定める要件を満たす場合には、あらかじめ本人の同意を得ずに、個人データ(要配慮個人情報を除きます。)の第三者提供を行うこと(オプトアウト方式)が認められています(法23条2項)。

 

 

 

 

 

 

3 まとめ

 

 

 

 

  以上のほかにも個人情報保護法は、個人情報の取扱いについて種々の義務を課していますが、まずは上記で解説した基本的な義務を理解し、個人情報保護に対する意識を高めておくことが重要です。

 

 


(弁護士 62期 石 川 貴 敏)

更新日2021.06.16
 


ラン活


皆さまご存知でしょうか,「ラン活」とは,小学校入学を控えた子どものランドセル選びや,購入するための活動のことを指します。購入するための活動ってアンタ,というのが,子どもが産まれる前の私の偽らざる感想で,そんなもん小学校入学の直前にそこらで買えばいいではないか,などと考えていたのですが,我が家の男児が来春小学校に入学するのをきっかけに,試みにランドセル屋さんに行ってみたら,これが楽しい楽しい(オイ)。家族ですっかりハマってしまい,4月以降既に5店舗ほど回っています。

 

 

 

 

ここまで回ると,さすがに,だいぶ候補が絞れてきたのですが,ここで,親子で好み異なる問題(典型論点)が浮上しました。私や妻などは,やはり,色は無難に黒とか紺色,デザインも,抑え目というか上品なものに惹かれるのですが,自由奔放な男児が選んでくるのは色,デザインとも種々様々で,ここに来て,本体色シルバー,縁取りが赤色というなかなかに先進的なデザインのランドセルが,彼の中でのランキング1位に輝くに至っております。

 

 

 

 

シルバーはなぁ…と思い,男児の説得を試みているのですが,これがなかなかどうして難しい。「なぜダメなのか?」と問われれば,「人と違うから」などと答えるのですが,さらに「なぜ人と違うとだめなのか?」との本質的な問いが発せられるに至ると,私の方でもなかなか答えにくい,という状況で,現在,議論は膠着状態にあります。

 

 

 

 

人気の商品は早めに申し込まなければいけない,とかで,親としては早めに決めてしまいたいのですが,他方,子どもの自主性も尊重したい,しかしシルバーって…という葛藤の下,我が家の楽しいラン活は,今しばらく続くことになりそうです。
 

 

しかし,最近のランドセルってお高いんですね

更新日2021.5.17


連休中に観た映画


  GWの連休中、アマゾンプライムで「ある戦争」「アルマジロ」という二本のデンマーク映画を観ました。どちらもデンマーク軍のアフガニスタン駐留をテーマにしたものですが(「アルマジロ」はドキュメンタリー)、これらを観るまで、私は、正直なところ、デンマークという北欧の国とアフガニスタンとを関連付けて考えたことがありませんでした。

 

 

 

 

  「アルマジロ」のホームページによれば、デンマークは、アフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)に約720名を派兵し(2012年7月現在)、派遣国のうち人口比最大とされる42名の死者(同年4月現在)を出しつつ、国民の幅広い支持の下、人権(特に女性の権利等)・民主化、行政改革等を重点分野としてアフガニスタン支援を実施しているとのことでした(ちなみに、私はこれを機会に学習したのですが、ISAFの参加国にはデンマーク以外の北欧諸国も多数含まれています。)。

 

 

 

 

  上記は「アルマジロ」の制作当時のものですが、現在、アフガニスタンに関しては、米国の駐留軍の撤収が本年9月11日に完了する予定で進行する中、アフガン政府とタリバンとの和平協議が開始されたものの、その先行きは極めて不安視されています。

 

 

 

 

  国内の治安も相当悪化しているようで、アフガニスタンでの爆発事件は連日のように報道されていますが、中でも、5月8日に首都の女子学校の付近で爆発があり、女子生徒ら60人以上が死亡したというニュースには、特に衝撃を覚えました(タリバンは関与を否定しているとのことですが、タリバンが女子教育を否定していることは周知の事実です。)。

 

 

 

 

  この連休中、デンマーク映画をきっかけに、アフガニスタンのことを考えた次第です。

 

 

(レゴ)

更新日2021.5.17
 


前の3件 2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12

ページトップへ

小野総合法律事務所