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小野総合法律事務所

委任


1.委任とは

 

 

 

 

  委任とは,当事者の一方(委任者)が,法律行為をすることを相手方(受任者)に委託し,相手方がこれに承諾することによって効力を生ずる契約である。「法律行為でない事務」を委託する場合を「準」委任と言い,委任に関する規定が準用される。私ども弁護士が皆様から法的紛争の処理の委託を受ける契約も委任契約に属する。

 

 

 

 

 

 

2.報酬

 

 

 

 

  委任は無償が原則とされる。時はローマ法時代,委任は人々のお互い様の助け合いの精神に基づくボランティア行為と理解され,対価に相応しくないと考えられていた。そして,職業としての事務処理行為のうちの多くは,雇用や請負として有償が原則とされたが,一部(弁護士や医師,教師等)については,それらは「知能的な高級労務」であり,「対価」と結びつくことに適さないと考えられ,無償で行われるものの範疇(すなわち委任)に属すると理解されたようである。今回の民法改正でもこの原則は変更されなかったので(改正法第648条第1項),令和の時代にあっても,この考え方が連綿と生き続けているということになろうか。もちろん特約で「有償」とすることは可能であるし,そうしたからといって「低俗な労務」と評価されるわけではない。

 

 

 

 

 

 

3.善管注意義務等

 

 

 

 

  受任者は,委託された法律行為や事務を「委任の本旨に従い」かつ「善良なる管理者の注意義務をもって」処理しなければならない。前者は「当該委任契約の目的とその事務の性質に応じて最も合理的に処理すること」と言われる。後者(略して「善管注意義務(ゼンカンチュウイギム)」)は「その事務の受任者として通常なすべき注意をすること」とされる。当該受任者の個人的資質や能力が(残念なことに)通常より低かったとしても,求められる注意義務の基準が下がることはない。「私としては,全力を尽くしたのですが…」と謝罪会見しても免責されるとは限らない。要は客観的な基準であって主観的(属人的)なものではない。ただ,その水準設定は,「全国民の平均」というようなものではなく,個々の当事者の属性を考慮する。例えば受任者が専門的な知識と経験を基礎として,素人からある特定の事務の委託を引き受けることを営業としている,いわゆる「プロ」の場合,当該事務の受任者としての注意義務は,当該事務についての「周到な専門家」を標準とする高い程度になるとされる。さらに,個々の事務処理の場面でどのような具体的規範(そのときどうすべきであったか,どうすべきでなかったか)となるかは,個別具体的な状況に応じて異なるから,あらかじめ具体的に固定しておくことは困難である。だから「善管注意義務違反の有無」を判定するためには,当該事務(職業)に関する「プロフェッショナル」としての「仕事の流儀」がどのようなものであるかについて,広い知見と理解が必要になる。

 

 

 

 

 

 

4.再び報酬

 

 

 

 

  有償委任における報酬の支払時期について,改正法は「委任事務の処理それ自体に対して報酬の支払いを約束した場合」は委任事務を履行したとき,すなわち「後払い」とする(期間によって報酬を定めたときはその期間を経過したとき。改正法第648条第2項。)。他方「委任事務の履行によって得られる成果に対して報酬を支払うことを約した」場合(「成果報酬型」とか「成果完成型」という)は,成果が生じたときとする(成果の引き渡しを要するのであれば,引き渡しと同時履行。改正法第648条の2)。後者の場合,成果がもたらされなければ受任者は報酬を請求できないが,そのことは,受任者に債務不履行責任があることを意味しない。成果報酬型委任だからといって受任者は,「必ず成果をもたらす義務」を負うわけではないからである。悲しいかな,どんなに頑張ってもできないことがあるのがこの世の中というものである。

 

 

 

 

 

 

5.任意解除と損害賠償

 

 

 

 

  委任は,いずれの当事者も「いつでも」解除できる。相手方に債務不履行があるような場合に限らず「やめたくなったら,やめられる」ということである。ただし「相手方に不利な時期に解除したとき」は,そのことにより相手方に生じた損害を賠償しなければならない。合わせて改正法は「『委任者』が,『受任者』の利益をも目的とする委任を解除したとき」には,委任者は受任者に生じた損害を賠償しなければならないと明記した(改正法第651条第2項第2号)。これまで受任者の利益をも目的とする委任について,委任者は任意解約できるのかどうか(できるとしても制限的とすべきではないか)等に関して判例や学説に争いがあったが,改正法は,「受任者の利益をも目的とする委任契約」だからと言って,契約の継続を強制されることはないが,損害は賠償すべきとしたものである。

 

 

  なお,どの場合でも任意解除するについて「やむをえない事由」があった場合には相手方への損害賠償の必要は無い。
ところで上記の「受任者の利益をも目的とする委任」については「専ら報酬を得ること」は,これに該当しないと明記されている。「報酬」以外の「受任者の利益」とはいったい何かが問題になるが,古い例では,Aが,Bに対する自らの債権の回収に充てるため,Bから,Bが第三者に対して有する債権の取立の委任を受けるような場合があげられている。なお,委任が履行の途中等で終了した場合の報酬の処理は,別に規定されている(大雑把に言えば「出来高払い」のような考え方。改正法648条第3項。同第648条の2第2項による634条の準用)ので,報酬の問題はそちらで解決されることとなる。

 

 

 

 

 

 

6.まとめ

 

 

 

 

  委任契約についての改正は多くは無いが,改正部分は従来の判例や学説を「濃縮」して整理したものといえ,良く理解しておかないと善管注意義務違反に問われるものと思われる。

 

 

 

 

(代表社員 弁護士 庄 司 克 也)

更新日2019.12.17


ーテレビの効用(?)ー


  今年の夏にうちのテレビが故障しました。

 

  購入してからそれなりの年数が経っていたので,修理をするのではなく,新しいものに買い替えようと思ったのですが,ちょうどそのころ結構忙しかったこともあり,3ヶ月ほど買いに行かないで,そのままにしていました(ネット通販とかで買えばよいのでしょうが,現物を見ないで買うのはあまり好きではないので)。

 

  そのため,今年の夏は,ほぼ丸々,テレビなしで過ごすことになりました(もともと,夜帰宅した後に,見るとはなしに,ニュースとか深夜番組を流すくらいで,特定の番組をみたいとかあまりなかったため,PCにテレビチューナーを付けようとか,スマホでワンセグを見ようとか,そういうこともありませんでしたので)。

 

 

 

 


  そうすると,これまで,ほとんどBGM代わりで流していたニュース等から得られる情報が得られなくなり,世間で起きている様々な事件や出来事を知らなかったり,これを知るのが何日も遅れたりすることがありました。もちろん,新聞を毎日丹念に読んだり,インターネットでニュースサイトをこまめに検索するなどしていれば,そういうことにはならないのですが,色々忙しかったりした場合には,どうしてもそういう訳にはいかないこともあったりして,そういった場合には,ほとんど情報が入らず,その間の世の中の情報について半分浦島太郎のような状態になります。

 

 

 

 


  このように新聞やインターネットでのニュース検索などだと,そのための時間をどうしても取られますし,こちら側にその意思がないと,自分が興味のあること,分野だけにアクセスして,それ以外は,まあいいやとなることもあります。

 

 

 

 


  これに対して,テレビのニュース等であれば,ただ付けてBGM代わりで流すだけであれば,そのための時間も取られませんし(他にすることがあれば,ながらも可能),それでも結構頭には入ってくるものです。もちろん,テレビのニュース等で得られる情報は,表層的なものであって,あまり深いものではないことが多いのですが(ワイドショーで特集しているような半分どうでもいい情報は別として),広く浅く色々な情報を得ておくことは,そのこと自体に意味があると思いますし,そこで興味を持った情報や重要だと思った情報は,別途自分で調べる等すればよいものです。

 

 

 

 


  ということで,先日ようやくうちに新しいテレビが来たので,今は夜帰宅した後は,見るとはなしにずっとテレビを付けっぱなしにしている毎日です(また,ここまで述べてきてあれなのですが,最近は,時間を見つけてインターネットのニュースサイト等を徘徊し,色々な情報収集に勤しんでいる毎日です。)。

 

 


(turtledove)

更新日2019.11.28
                                  


健康ネタ



  この雑記帳では、何人か健康やダイエットに関する内容を書いている人がおり、私も何度か健康ネタを書いています。

 

 

 

  約2年半前の2017年5月に、運動不足等による体力の衰え、筋肉が少ないことによる腰痛、体重の増加(もともと超がつくほど痩せていたこともあるが、社会人になってからピーク時は20キロ近く増加しました。)等があることから、継続的に運動をしようと思うもなかなか続かないこと、もっとハードルの低いことから始めようと考え、体の柔軟性は腰痛にもよく、腹回りが細くなると聞いたこともあったため、その頃流行っていた開脚ができるようになる本を購入して柔軟運動を始めたものの、その負荷で腰痛がひどくなってしまい、それも結局断念したことを雑記帳に書きました。

 

 

 

  しかし、その雑記帳を書いた直後に、このままではまずいということで、ジョギングを始めました。

 

 

 

  最初は、1キロも走ることができず、膝が痛くなってしまうこともありまた挫折しそうにもなりましたが、子供の関係で仲良くなったパパ友と一緒に市民マラソンに出ましょうという話になったこともあり、なんとか続けることができ、2017年12月には市民マラソンに出て10キロですが走ることができました。

 

 

 

  その後も、多い時でも週2回くらい、さぼりがちなときは2から3週間に1回というゆるい感じではありますが、10キロ程度のジョギングをする習慣がついてきました。

 

 

 

  また、フィットネスジムにも通うようになり、これも多くても週1回程度ですが、軽い筋力トレーニングも行うようになりました。

 

 

 

  体重増加の原因は、夕食を食べた上でさらにお腹いっぱい夜食を食べたり、ほぼ毎日アルコール(主にビール)を摂取していたという要因もあったため、過度な食事制限はしていませんが、夜食はできるだけ避け、アルコールも毎日飲むのはやめるようにしました。

 

 

 

  その結果、今年の健康診断では、2年前の健康診断時に比べて体重は約7キロ減り、腹囲も10センチ以上細くなりました。正常範囲を超えていた尿酸値も、正常の範囲内に戻りました。
せっかく2年半以上運動する生活を続けることができており、健康的にもなってきましたし、運動をやめてしまうと、すぐにまた体力や筋力が衰え、健康上の問題も出てきかねないので、現状維持のほどよくゆるい感じで運動を続けていければと思う次第です。

 

 

 

  ただ、今年の4月頃、走ることに慣れてきてやや自信がついてきたこともあったのか、ジョギング中に、車両が進入できないように設置されたチェーンを走りながら飛び越えようとしたところ、思ったように足が上がらずに引っ掛かり、そのままこけてしまい、顔を地面に強打して前歯の一部が欠け、さらに左腕も地面に強打するということがありました。幸い、前歯はすぐに歯医者で補修してもらうことができ、左腕も骨折まではしておらず打撲で済みましたが、自分の力を過信してはいけないと強く思いましたので、その点は注意したいと思います。

 

 

 

(目標はフルマラソン)

更新日2019.11.16
 

  


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